組合活動は大変である。でもそれを表に出す事は出来ない。「イエーイ、組合最高!」とか思っても、基本的に表向きは厳粛を装う。
もちろん執行部内では、お疲れ様、ご苦労さま、そういった労いの言葉を掛けてもらえる事も多いし、なんら不満もない。憂鬱は別のところで発生するのだ。
組合役員同士の関係は良好であっても?
もちろん組合役員同士、意見の対立はあるけど、それはしっかり話し合って行けばいい、そういった関係が築けるのも組合ならでは。
でもまぁ、みんな、ほんと大変だとは思う。組合員には頭をよく下げます、力不足でスミマセンと。
そういった組合員からの不満に対して「執行部は大変なんだ」なんて言えるはずも無いし、「だったらあなた役員やってみますか?」なんてセリフは絶対NG。
一度は言ってみたいものである。しませんけどね。そうは心に思っていても、心にグッと我慢しなくちゃならないのがつらいところ。
小さな組織であれば、まだしっかりと組合員に目が届くし、顔の見える組合役員として親しみも感じてくれるでしょう。
ただ組織が大きくなればなる程、組合員一人ひとりまで、フォローが行き届かなくなる。専従者がいなければ、なおさら無理に近い。
それをカバーするには組合員に対する役員数をきちっと確保する事、これにつきるんだけど、まぁ、誰も組合役員にはなりたがらない。
労働組合役員になりたくない人が多い
組合役員になりたいと思わせる組織。そんな組織作りが出来れば一番だけど、それがなかなか難しい。てゆうか無理に近い。組合役員なんて誰もやりたがらない。なぜだ。
組合活動って楽しいよね?少なくとも私はそう思ってるんだけどね!執行部も大変なりに楽しそう。やり甲斐あるし。
でも組合員には大変な部分しか見せられない。それは例えば会社との交渉、組合員からの苦情処理、レクリエーションなどの手配。つまらない雑務も多い。
まぁ面倒くさそうな部分である。実際「活動」として行っているのはそういった部分だし、そこだけ見られてしまう。
そして不満を伝えてくる声のでかい組合員、それに対応する組合員役員、それを見ている組合員。
大多数の「それを見ている組合員」は、組合活動って大変だな・・としか思わない。これじゃあ誰もやりたがるはずもない。
組合役員にとって一番嬉しいのは、組合員から感謝された時だ。それが一番の報酬。ただこういった事はあまり多くの人には共有できないし、「やり甲斐」って言うのはなかなか伝わらない部分だ。
もちろん企業内労組である程度出世を見込んでの組合役員をやっているなら話は別かもしれないけれど、それでも役員として活動している時は大変だし、お金目当てじゃなく、みんな組合員のために活動している。
組合活動は本質的にやり甲斐があって楽しいんじゃないかと思ってる。
きっと今、そして過去、組合活動をしていた方であれば分かるはず。組合活動は楽し言ってことを。つらいことも多いけどね。組合活動は楽しい!
でもでも、秋に定期大会を行う組合が多い中、そんな綺麗事じゃなく、新たな組織体制を考えるのは毎年頭が痛くなるわけです。
やっぱり退任者もいるわけで、新たな執行部として適当な人材はいないか、さがす。うーん、なかなかいない。
「楽しからやってみよ!」なんて誘っても、ちょっと怪しげな勧誘になっちゃいますからね!
でもやっぱり組合活動って、みんなを巻き込んで活動していかなくちゃ、目指すべき活動は達成できません。
そんな事を考えながら、秋の定期大会に向け、委員長以外、副委員長、書記長、執行委員、考えられるピースを当てはめていく。
そんな事を考えながら過ごす、蒸し暑い夏がいよいよやってきたなという感じです。きっつー。